Santa Claus is Comming to Town(三タが横浜にやってきた)
三タが横浜にやってきた
シュンポシオン横浜に、最後の最後、とっておきのプレゼントが届いた、いやプレゼントをかついだサンタクロースが横浜の街にやってきた。
私のクリスマス名刺*1など色褪せてしまったくらい、赤い帽子と白い顎髭と明るい笑顔が似合うサンタクロース。
なかなか近寄れなかった三タに、やっと近寄り、記憶に残すことができなかった言葉を交わす。
「あなた、お子さん何人だっけ?」
三タの、プレゼントがぎっしり入っているであろう大きな白い袋から、笑顔のクルミが現れる。
我が子へと二人分のクルミをそっとテーブルに置く三タ。
もっと話したかった、笑顔の勝負をしたかった、タンゴを踊る練習もしたかった。
だが、恥ずかしかった。悠ちゃんやびきさんのように抱き合ってツーショット撮ってもらおうという勇気が、何故かでなかった。
伊藤さんに呟いた*2のが正直な気持ちだったんだろう、、そう、爺のことが好きで、だから恥ずかしくって、正面からの写真すら撮れなかった。
新幹線の終電間に合う為には残り10分もない状況下、omoonに目で合図され、一口でもビールで乾杯しようとオーダーした時に、サンタがあの台詞を耳元で囁いた。
「いいんだよ、出世払いだよ」
夏の札幌で何度か聞いた台詞。*3
「まだまだ頑張れ」そう背中を叩かれた、いや実際は叩かれていないが、奢ってもらったビールからそのメッセージを感じた。
夏の札幌で何度かグラスを叩いたあの音が再現され、苦かった筈のビールを一口呑んだ。味は覚えていない。
その瞬間、時計の針がぐいっと進んだかのような時空の歪みに気がつく。
まだグラスにたくさん残ったビールを眺め、意を決し、潔く一気に飲み干した。
そして、まだ9時、宴はこれから、という仲間たちに挨拶を済ませて店を出る。
走った。
終電危うい時間だったので、omoonと思いっきり走った。
走っている途中、ウキウキ!SJC、シュンポシオン横浜、サンタの三ちゃんなど、この日あった出来事とこの日会った皆と、この日までの一連のシュンポシオンやブログなど全ての情報が僕の中でぐーっと重い重力を伴って身体の中心でごちゃまぜに混ざって絡み合う。
そして「終わった」というよりは「いよいよ始まった」という考えがふと通り過ぎ、何とか終電に間に合ったチケットを手に一安心して、この一日をくれた妻とこどもたちへお土産を買う。
そして新幹線の中でomoonとワインで反省会という現実に呼び戻される…
あとがき
このエントリは、書き出しこそサンタの三ちゃんを満載し、楽しかったシュンポシオン横浜が大成功で終わったぜー、という内容にしようと書き始めたが、途中(「いいよ、出世払いだよ」の前後辺り)から涙が止まらなくて止まらなくて、、でも勢いでそのまま書き終えたものになった。
タイピングをやめても、次から次へとどんどん涙が溢れて、ちょっと不思議な10数分。
いや別にもう二度と逢えない訳じゃないし、何感情的になってんだ、と振り返っても全然理由は見つからない。
書くかどうか悩んだが、僕はこういう人間なんだということを残そうと記すことにした。