憧れのarXiv.orgを考察して、┣¨┣¨━━ンと夢大きく描く

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このサイトをいつ知ったんだろう…
人の記憶を辿るのは時として困難を痛感する。
しかし、記録なら別だ。こうして日々の想いをブログに綴れば、便利な検索機能が僕をその頃へ導いてくれる。
はてなダイアリーの検索ボックスに「arXiv」を入力してみると、結構言及しているしていることに気づかされる。

ナンバーワンの座は、やはり僕らが憧れのarXivか。

図書館系ネタ3つ(京都大学学術情報リポジトリ、LibraryThing、Hello Library(仮称)) - 坂東慶太のブログ

arXivにコミュニケーション要素を吹き込み、著作権の問題をクリエイティブ・コモンズという概念で解消させ、遊び心も注入しつつ、Web2.0時代に適した学術論文共有サイトを構築できれば、と夢描く。

「ギフトの円環」+クリエイティブ・コモンズで実現させるArchive2.0 - 坂東慶太のブログ

等など。


そして今日もまた、RSSリーダーが受け取った1通のエントリが言及したい気持ちを呼び起こしてくれた。
#好きなことを何度も語るのは気持ちいい。これがブログの最大の魅力☆

arXiv.org の話が出たついでに追記。ここは以前 Los Alamos National Laboratory (LANL) の e-Print Server (http://xxx.lanl.gov/) として知られていた。だれでも自由に自分のペーパーを投稿でき,Web 2.0 の先駆けともいえる。xxxもwwwの次といった意味合いがあったのだろうが,そのうち成人サイトがxxxを含むURLを使いだしてしまった。日本のミラーは京大の基礎物理学研究所にあり, http://xxx.yukawa.kyoto-u.ac.jp/ というURLだったが,今は http://jp.arXiv.org/ となっている。LANLのサーバが10年目を迎えた年に,立役者のGinspargがサーバごとCornellに移動したときの記事が,2001年のPhysics Today Ginsparg Takes Electronic Preprint Archive to Cornell にある。Webの歴史を語る際には,ぜひこれについても調べてほしい。

dvipsとルービックキューブ | Okumura's Blog
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今でも現役でxxxを使っているお茶目なarXiv.org
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myopenarchive.orgもこれに倣ってxxx.myopenarchive.orgといこうか?:-p

京都大学はさすがにxxxではなかろう、と思いきや、見事期待を裏切ってくれた☆
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そんな憧れのarXiv.orgを開発したのがPaul Ginsparg。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AE%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%B0:image=http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/f2/Ginsparg.jpg

ポール・ギンスパーグ(Paul Ginsparg、1956年-)はアメリカの物理学者。2001年からコーネル大学の教授(物理学、計算情報科学)。アメリカ物理学会のフェロー。プレプリントサーバーarXivの開発者として有名。arXivは1990年から2001年、彼がロスアラモス国立研究所のスタッフだった時期に開発された。


ポール・ギンスパーグ - Wikipedia

「パソコンをしながら自転車に乗るポール・ギンスパーグ」…なかなかイイ感じの人です☆


今、再読しているウィキノミクス マスコラボレーションによる開発・生産の世紀へにも、丁度arXivについて言及しているところを通過したんで、タイミングはバッチリだった。

一九九一年、ポール・ギンスパーグという物理学者が、まだ出版されていない原稿のデジタルコピーをアップロードできる公開サーバー、アーカイヴ(arXiv)を設置した。もともと理論物理学分野の予稿を共有するために設置されたものだったが、短期間のうちに、物理学、コンピューターサイエンス、天文学、さまざまな数学分野の研究論文が大量に蓄えられた重要な図書館といったものに成長した。


ウィキノミクス マスコラボレーションによる開発・生産の世紀へ(二二五頁)

arXiv.orgに憧れて企画・開発に着手した未公開の論文を投稿・共有するサイトxxx.myopenarchive.orgをこのフレーズになぞって┣¨┣¨━━ンと夢大きく描くならば…

二〇〇七年、坂東慶太という物理学者を夢見たブロガーが、まだ公開されていない論文のデジタルコピーをアップロードして、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスにより共有・改変を容易に可能とする公開サーバー、マイオープンアーカイヴ(myopenarchive)を設置した。もともと大学生や大学院生の論文を共有するために設置されたものだったが、短期間のうちに、学部、国、言語を越えたさまざまな研究論文が大量に蓄えられた重要な図書館といったものに成長した。

どう?
やりすぎ?(笑)

書庫でほこりをかぶるだけだったはずの古い結果も、デジタル化によって新しい命を与えられ、新しい人々に読んでもらえるようになるのだ。


ウィキノミクス マスコラボレーションによる開発・生産の世紀へ(二二六頁)

共感。。

「人に見せる」:先生や同僚に見せる。見せれば見せるほど、速く楽に書ける。


東大で学んだ卒論の書き方★論文の書き方

そうそう、そう☆

出力する、何かを作り上げるってのは、自らをコントロールしてコンテンツなり状態なりを作ること。今の時代は何かを作る、できた、で終わってしまったかつてとは違って、更にそれを公開・発信する、反応をもらう、といった続きの道がネットというインフラのおかげで非常に簡単になった。

出力する楽しさ - 北の大地から送る物欲日記

…と他人の言葉を引用多用して気持ちを代弁してみる。。
イカンイカン…いつものオープン化のススメ口調になってきてしまった(笑)。


Googleが、人知の枠を集め、それを共有して、科学や芸術、富、経済の発展に役立てようとした*1現代の21世紀のアレクサンドリア図書館を目指している。
彼らがスキャン、インデックス化できない領域を、憧れのarXiv.orgのような存在目指してやっていこうではないか!

…という同士を募集しています。:-)



#しかし…ルービックキューブ*2がたかだか25手で解けることを証明*3したTom Rokickiってスゴイよね。。

 この「数学的証明」に成功したのは米スタンフォード大学で数学の研究助手を務めるトマス・ロキッキ(Tomas Rokicki)さん。

 ロキッキさんはルービックキューブの動きを個別な「手」としてではなく「動きの組み合わせ」と考えることで、200億通り存在するルービックキューブの空間遷移の状態を20億通りまでに集約。その上で、その20億通りの組み合わせをインテルCore2 Quad Q6600(1.6GHz)のパソコンを使って1500時間をかけて解析を行うことで、ルービックキューブはどんな状態にあったとしても必ず25手で完成させることが可能という新解法を見つけることに成功した。


ルービックキューブは25手で完成可能、米研究者が新解法の証明に成功 - Technobahn

*1:isbn:978-4822245870:title(二四二頁)

*2:そういやルービックキューブは僕が小学校の時のベッドの友だった☆[http://d.hatena.ne.jp/keitabando/20071123/1195806267:title=ゲーム - 坂東慶太のブログ]

*3:[http://arxiv.org/abs/0803.3435:title=0803.3435 Twenty-Five Moves Suffice for Rubik's Cube]