クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示-非営利-継承)ってスバラシイ
学術論文にクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを付ける。結構流行ってきました。
米国のロックフェラー大学出版会が、刊行している3つの学術雑誌の掲載論文について、著者が自由に論文を利用できる権利を保持するよう、著作権ポリシーを変更したと発表しました。この規定は過去にさかのぼって適用され、現時点で刊行後6か月が経過している2007年10月以前に掲載された論文はすべて、クリエイティブ・コモンズ3.0の「表示−非営利−継承」ライセンス下に置かれ、自由に利用できることになりました。
中でも注目すべきライセンスが「表示-非営利-継承」ってやつ。
あなたは以下の条件に従う場合に限り、自由に
http://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/3.0/deed.ja:image=http://creativecommons.org/images/deed/share.png * 本作品を複製、頒布、展示、実演することができます。
http://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/3.0/deed.ja:image=http://creativecommons.org/images/deed/remix.png * 二次的著作物を作成することができます。
Creative Commons Attribution-Noncommercial-Share Alike 3.0 Unported
まるっとコピーオッケー*1。
それだけじゃない、、二次的著作物の作成もオッケーという太っ腹なライセンス。
このライセンスをうまく利用されたケースがこちら。
…ケヴィン・ケリーの記事はクリエイティブ・コモンズのライセンスなので、著者に断りなく翻訳してもかまいません。
でも、非常に興味深い記事を読ませてもらったことに対するお礼をかねて、私はこんな翻訳をしているという報告のメールをケヴィン・ケリーに送りました。そうするとすぐに返事が来て、「いくらでも翻訳していいよ」と言ってくれました。(まあ、クリエイティブコモンズのライセンスなのだから、当然ではありますが。)
堺屋七左衛門さん、既にケヴィン・ケリー*2の論文を11本も翻訳してライセンスに則り公開。
このライセンス、いちいち著者に「著作権は?」と聞いて答えることの煩わしさを解消する目的でもあったりしますが、やはりこうやってきちんと合意を得たり、オッケーなんて返事を貰えるってのは人間性が垣間見れてヨイですね。:-)
で、堺屋七左衛門さんはお1人でプロジェクトを遂行されているが、私のお友だちが、お友だちたちに呼びかけて1つの論文を翻訳してしまおうというプロジェクトを立ち上げた模様。
…著者たちに、「勝手に翻訳して発表していい?」って聞いたら、Astrid Verheusenさん(赤い人*1)から「いいよー」って返事来たよ。*2
*2:まぁ、この論文自体、クリエイティブ・コモンズの設定(http://creativecommons.org/licenses/by-nc/3.0/deed.ja)で、二次的著作物を作成することは許されてるので、ダメだよーとは言われないんだけどね。
ライセンスを付けた人も、こうやって利用されることを心から望んでいるからこその「いいよー」って返事なんだね。
で、このプロジェクト、一夜明けたら既に4人、いや5人体制でスタートしまくっている。
…全て完了したら、scribd.comにアップします。
どうぞMy Open Archiveも是非ご活用下さい☆