新しいサービスが世に受け入れられるには、を考える

気になる言葉を並べてみて、今の心境をみなさまに想像して頂こう、というエントリ。


…の前に、、

反響報告追加

My Open Archiveの反響報告*1第二弾☆


先ずはブログから。知る人ぞ知る、国際基督教大学図書館の黒澤さん、ご紹介とエールをありがとうございます。:-)

ひとつの無料電子ジャーナルになる可能性もあるが、
現在のところ、枠組みができたところのようだ。
今後の発展に期待したい。


未発表の学術論文を投稿・共有するサイトの紹介|黒澤公人のドキュメンテーションシステムの100年(1960年-2060年)


図書館退屈男ことid:tzhさんより情報提供頂いたのは、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の情報管理Webにも掲載されてるよ、とのこと(驚)。

http://johokanri.jp/news/?p=454:image=http://johokanri.jp/news/image/title.gif

学術論文のオープンアクセス・セルフアーカイビングを推進する非営利組織「オープン・アーカイブ・コンソーシアム」は、この度、未発表の学術論文の投稿/共有サイト“My Open Archive”(β版)のサービスを開始した。


未発表学術論文の投稿・共有サイト、発進 - 情報管理Webニュース(β版)

新しいサービスが世に受け入れられるには、を考える

さて、タイトルの件。


こうして話題に取り上げて頂くことで瞬間風速普段の約30倍ページビューを体感し、更には学術情報流通分野の現状を生の声で聞いた*2上で、現在の僕を取り巻く雰囲気や心境としてはこんな感じかな、と「はてな」近藤さんの言葉引用。

新しいものは別に世の中に求められているわけではない。それが無くても世の中は回っているのに、わざわざ新しいものを作って、「ほら、これを使った方が便利でしょ」と主張していかないといけない。だから当たり前だけど「そんなもの要らないよ」と言われる事のほうが多い。


事始め - jkondoの日記


arXiv.orgがあるし、PubMedがあるし、DSpaceがあるし、PLoSもあるし、CiNiiもあるし、Googleもあるし、…


まぁ、確かに(笑)。
でも、ポジティブに。:-)


当然だけど、これらのサービスには敬意をはらっているし、利用したり目指したりと決して否定的に考えているワケではない。
わざわざ新しく始めたのには、やはり意義や志といったものがあって、これまでもブログで想いを言葉に記してきたんだけれど、まだまだまだまだ全然説明足りていない。
もっとシンプルに、分かり易く、丁寧に、そして強く主張し続ける必要がある。


ほぼ同じタイミングで新しいネット生保「ネットライフ生命保険」をスタートさせた岩瀬さんのブログからも引用。
やってる次元は違えど、新しいサービスに取り組む姿勢という点で共通理解があるんだと勝手解釈。

アマゾンの創業者、ジェフ・べゾスが偉大なイノベーターであると、つい信じてしまいがちである。しかし、べゾスが米国を代表する大企業の仲間入りすることができたのは、イノベーションとはほとんど無縁である。それはむしろ、「イテレーション」(反復)が理由である。アマゾンが何かを象徴するとすれば、それは最先端のネット企業が、ゆっくり時間をかけて育って成功する、ということである。コツは、100万とある細かいステップをコツコツやっていくことと、自分の間違いから早く学びそれを是正することである。

新しいビジネスというと、つい、何かとても「新しいもの」を作らなければならない、と思ってしまう。しかし、実際はそうではない。「ネットで本を売る」、そんな簡単なコンセプト、誰でもまねできるのではないか?実際、当時は大手の書店をはじめ、いくつものネット書店が登場した。それでも、勝ち抜いたのは、アマゾンだった。そこにはアイデアの目新しさではなく、コツコツ細かい改善をどれだけ続けられるか、にかかっている、というわけだ。


生命保険 立ち上げ日誌: イノベーションよりイテレーション


これからやるべきことは、小さな歩幅で果てしなく長い道のりを、地道にコツコツしっかり前進し続けるってこと。
何年もかかるかも知れない。まだスタートラインに立ったばかりだから。
けれど、そうする以外にないんじゃないのか、と思える文章にとても共感してしまった。

たった一人でいい。熱烈にそのプラットフォームに命を捧げる覚悟で情熱を注ぎ込み、本気でその思想の優位性を信じ、実現に尽力する。

その思想が真に優れたものであれば、その一人の熱意ある信仰が他者に伝搬し、それがグループとなり、勢力となり、デファクトスタンダードとなって広がっていくはずだ。


プラットフォームと宗教 - shi3zの日記


こんなイメージを抱いて。。


たった一人になってやろうじゃないか☆

*1:[http://d.hatena.ne.jp/keitabando/20080519/1211168792:title=全面リニューアル後の反響報告 - 坂東慶太のブログ]

*2:[http://d.hatena.ne.jp/keitabando/20080520/1211255191:title=名古屋大学附属図書館研究開発室オープンレクチャー「オープンアクセス:学術情報流通の新潮流」に参加してきました - 坂東慶太のブログ]