MyOpenArchive の裏側

大阪某所にて「Japan AWS User Group (JAWS) - Osaka勉強会 第1回」なる会合が開催された模様.

http://atnd.org/events/12822:image=http://atnd.org/event_images/0002/6057/awslogo.png?1297096466

Japan AWS User Group (JAWS) - Osaka勉強会 第1回 : ATND


そちらで,我等の @ が @ の裏側について LT してきたとのこと!

EC2 + S3 + SimpleDBで無限スケールアウトするサイトを目指す


いやーかっこいいなぁ,MyOpenArchive ww


技術(もオープンアクセスも*1)ちんぷんかんぷんな私も,裏側について上手く説明できるようにせねば.
勿論,海外でね!そんな機会が訪れるよう頑張りますよ,と.

*1:[http://d.hatena.ne.jp/simpleA/20110204/1296773292:title]

SPARC Open Access Newsletter に(僅か一行ではありますが)MyOpenArchive 載りました!

学術出版市場に競争と変革をもたらすことを目的とした活動を行っているSPARC(CA1469参照)が,インターネットを介した学術論文等への無料アクセスを推進するオープンアクセス運動を活発に展開している。

 7月9日,SPARCは,以前からオープンアクセスに関して積極的に提言を行っていた米アーラム大学のサバー(Peter Suber)教授によるメールマガジン『SPARCオープンアクセス・ニューズレター』を発行し,..


E111 - 米SPARC,オープンアクセス運動を展開 | カレントアウェアネス・ポータル

2003年の古い記事を引用してすみません.
オープンアクセス推進の第一人者 Peter Suber さん,今も昔も変わらぬスタイルで継続発行し続けて9年・・頭が下がります.

SPARC Open Access Newsletter

Feb 2, 2011, #154
Jan 2, 2011, #153
Dec 2, 2010, #152
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Sep 4, 2003, #65
Aug 4, 2003, #64
Jul 4, 2003, #63


Peter Suber, Newsletter Archive


そんな「SPARC Open Access Newsletter」の最新号( #154)が本日発行されました.

MyOpenArchive、Open Access Tracking Project(OATP)にタグ付け頂きました! - @keitabando のブログ MyOpenArchive、Open Access Tracking Project(OATP)にタグ付け頂きました! - @keitabando のブログ


けど,まぁ,そんなワケないだろう,と長文英語読み進めていたワケ.
そしたら・・

Repositories and databases


Keita Bando relaunched MyOpenArchive, originally launched in September 2007. MOA is an "individual" rather than "institutional" OA repository.
http://MyOpenArchive.org/
http://www.facebook.com/note.php?note_id=135397439857139


Peter Suber, SPARC Open Access Newsletter, 2/2/11


(((;゜д゜)))

え…?

Keita Bando relaunched MyOpenArchive, originally launched in September 2007. MOA is an "individual" rather than "institutional" OA repository.
http://MyOpenArchive.org/
http://www.facebook.com/note.php?note_id=135397439857139


Peter Suber, SPARC Open Access Newsletter, 2/2/11


(つд⊂)ゴシゴシゴシ

(;゚ Д゚) …!?



歴史あるニューズレターに,僅かではありますが MyOpenArchive が刻まれた瞬間,スタッフ一同大喜び!

MyOpenArchive、Open Access Tracking Project(OATP)にタグ付け頂きました!


マニアックな話題が続いて恐縮ですが、、本日のお題は「Open Access Tracking Project(OATP)」。


Open Access Tracking Project(OATP)とは?


ソーシャルタギングでオープンアクセスに関するニュースを集約する試み“OATP”開始 | カレントアウェアネス・ポータル ソーシャルタギングでオープンアクセスに関するニュースを集約する試み“OATP”開始 | カレントアウェアネス・ポータル


オープンアクセス推進の第一人者 Peter Suber さん(アールハム大学教授、ハーバード大学教授)の呼びかけで始まった、ソーシャルタギングを活用してオープンアクセスに関するニュースを集約する試み「Open Access Tracking Project(OATP)」。

I've started to tag new OA developments at Connotea. Over time I'd like to recruit others to do the same. If we work together, we'll notice many more new developments than any individual or smaller group could notice on its own. Everything we notice could be OA through a group feed. I call it the open access tracking project (OATP). Consider this the launch of the project beta.

Open Access Tracking Project(OATP)


ズーバー*1さんも Twitter やってます。そちらで OATP の Twitter 開始宣言。

MyOpenArchive もタグ付け頂きました!

*1:Peter Suberの愛称?由来、誰か教えてー

紀要論文も卒論もオープンアクセスに!

Speech and Breathing


こちら、親しき仲にある @ 先生が MyOpenArchive リニューアル記念に CC-BY で投稿して頂いた紀要論文。
Speech and Breathing / actdifferent | MyOpenArchive

紀要(きよう、英: bulletin, memoirs)は、大学(短期大学を含む)などの教育機関や各種の研究所・博物館などが定期的に発行する学術雑誌のことである。

紀要の学術的水準に関しては、その審査が簡素な査読水準に留まる場合や、査読を行わない場合などさまざまであり、手続き上、掲載される文章の学術水準はまちまちである。そのため、紀要での研究発表を研究上の業績として認めない組織や紀要を発行しない組織もある。


紀要 - Wikipedia


紀要論文には毎年多額の予算が確保され、多くの部数が印刷・製本される(と思われる。部数、根拠あるのかな)。主に機関内の先生方等へ(配付ではなく)配布、或は同分野の研究者の方へ配付するなどされ、保存用にある程度の部数を保管して残部は・・
多くの労力と多くの予算が投じられる割には、紀要論文てあまり陽の目をみない、そういった印象があります。(現場より中継)


こうした研究成果がウェブに公開され、誰もが無料で、著作権や使用権の制約なく自由に利用できたら・・必要としてる人が検索エンジン経由でアクセスする、誰かの役に立つ、そんな可能性は残ってたりしないでしょうか。

機関リポジトリ(以下、IR(Institutional Repository))で紀要論文を公開する傾向があるとも云われますが、では機関リポジトリと云う仕組みがない機関やそこに属する研究者はどうすればいいのでしょう。

先日のニュース*1で国公私立大学の機関リポジトリ設置数・率の最新情報を知りました。私立に至っては11%ですよ、11%。

国立大学 75(87%)
公立大学 17(18%)
私立大学 65(11%)

共用リポジトリサービスについて : Kyushu University Institutional Repository (QIR)


私が属する機関も、残念ながら IR はありません。
しかし、せっかくの研究成果だからこそ公開可能とし、例え見知らぬ誰かでも構わないからアクセス可能としたい。組織に予算や理解が不足しているのなら、私個人にすらそれらがなくとも可能な範囲でやれることを。・・そんな想いに共感してくれる仲間(@、@)とともに、IR ならぬ iR(individual Repository)と云う概念でリポジトリをつくってみた結果、前述の通り、サイトのコンセプトに理解をしてくれる先生から投稿を頂きました。
サイト運営者冥利に尽きます。多謝> @


MyOpenArchive を2007年9月に立ち上げて間もない頃、論文公開に理解を示してくれそうな先生方に「是非使って下さい。先生の研究成果を公開して下さい」と、まるで IR 担当の図書館員の如く研究室を回った記憶が未だ新しいです。が、多くが一様に「いやー、私の研究成果なんて」「著作権がー」といった否定的な反応が多数。「ゼミ生の卒論とかどうでしょう?みんなの頑張った成果を」にも同様にネガティブ・・

でも、そういう成果に限って面白い、是非読んでみたい論文が多いんですよね。(現場より中継)

そんな僕の気持ちをも代弁してくれる方がいらっしゃいました。

紀要論文ってご存知ですか。

大学関係者ならみんな知ってますが、大学がその大学の教員の論文を、ノーチェックで載せてくれるところです。

大学教員が言いたいことを誰にも邪魔されずに言える場所なんです。

(中略)

私が言いたいのは、もっと積極的な側面。すなわち、学会の多数派には認められないだろうけど、思いつきのレベルで光っているもの(素敵な思いつき)、学会誌の制限(書式やページ上限)にとらわれない自由な意見の発表場所、としての紀要のあり方なのです。

誰にも制限されない表現、というのは大事なことです。
(中略)
完全にフリーな発表の場所が必要なんです。それが紀要の主たる役割です。

ただ、紀要を書くためには、大学に雇用されることが条件になる。大学院生や、在野の研究者には敷居が高くなる。これはおかしな話です。是正すべきだ。


紀要論文とキュレーター - 人のいやがることを進んでする(Part2)


誰にも制限されない表現。
それを、組織にとらわれず公開する。


ざわざわ・・w

さて、私が提唱したいのは、フリーの論文投稿システムです。

イメージははてブ

要は、研究者が自分の論文を自由に投稿するのです。紀要のように、それは自由に。思いついたことを書いて、まとめて、読みやすく加工して提出します。面白いと想う人は、「イイね!」ボタンを押す。あるいは、はてぶのように、スターマークをチェックする。

で、多くの人が「イイネ」と思った論文が常に上位に表示される。そういうシステム。

そして、それが多くの研究者にとって、業績になればよい。

投稿論文(査読付き論文)は一本も書いてないけど、自分のある論文は、500人に「イイネ」と言われたよ。あるいは、5人の専門家にイイネ、と言われたよ、というのがそのまま加点されて業績になる。それでイイじゃないですか。

(中略)

端的に言うと、そういうソーシャルな評価の場としての「プラットフォームの成立」。紀要論文をまとめるプラットフォームが完成することです。


紀要論文とキュレーター - 人のいやがることを進んでする(Part2)


こ・・これはもしや?!


ついで、そのプラットフォームの上で生きるキュレーターが存在すること。サイエンスライターの仕事をオンラインでかつその人の視点で成立させ、あの人が紹介する論文は全部面白いよな、と「学術論文を庶民のレベルに返す仕事」を仕事として成立させること。日本はそれが一番弱いと思うからです。これは学会の人間にも庶民にもトクするお話ですよ。

誰かがやってくれないかな。

CiNiiやResearch Mapがオープンな論文公開のプラットフォームとして熟していく中に、このルートが生きていれば幸いです。


紀要論文とキュレーター - 人のいやがることを進んでする(Part2)

@API を利用してつくられた、論文ったー(@)をイメージに、我々も API を公開して Tweet や Like が多い論文をオススメしてくれるボットとか、どうでしょ(違


いやいやそうでなくいやそれと併せて、サイエンス・コミュニケーターなみなさん(@、@、@など)とタッグを組み、「学術論文を庶民のレベルに返す」。
ここまでやってこそ、公開する意味が深まるお仕事ですよね。いや、お仕事のつもりでやってませんが。


まだまだ熟すどころかリニューアルして初々しさから脱しきれぬ MyOpenArchive ですが、「「埋もれている」論文は発掘する価値はない」と云われようが、「ボツネタ論文の投稿場所」*2と呼ばれようが、必要としてる人には声が届くんです!

ただ、「眠っている学術情報や研究成果」と云うコピーは一部の方々に誤解を招くことも少なからずあった模様で(経験値)、新しくなった MyOpenArchive では業界用語として灰色文献(Gray Literature)なんて呼び方変えちゃってます(スライド10/17ページ参照)。ちょっと守りに入ってる?


誰にも制限されない表現を組織にとらわれず公開し、学術論文を庶民のレベルに返す、このルートを確立できるよう、みなさんとご一緒に一歩づつ前進できればなと思います。


学位論文のサマリーを公開して社会還元をするのはいかが? - 発声練習
My Open Archive に卒業論文を ; Repository*Repository | COG LOG LAB.


てなワケで、紀要論文は勿論のこと、この時期「卒論」できたら真っ先に MyOpenArchive へー。





(追記 2011/1/10 9:00)
卒業論文、修士論文の公開について。指導教員と相談してね! - 発声練習
ね!

でもって、所属機関に IR があるならば、勿論そちら優先で!
IR が在るか否かはコチラを参照。
学術機関リポジトリ構築連携支援事業 │ 機関リポジトリ一覧
或は国立情報学研究所(@)の次世代学術コンテンツ基盤共同構築事業(@)に直接聞いちゃうとかw


MyOpenArchive は決して IR の敵ではなく、相互補完・共存共栄な関係にあると(一方的に?)想っておりますのでー。

*1:[http://www.nii.ac.jp/content/2011/01/content23-0106.html:title=次世代学術コンテンツ基盤共同構築事業 │ ニュース]

*2:[http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/blog/node/2382:title=ボツネタ論文の投稿場所? | Okumura's Blog] by [twitter:@h_okumura]

論文を書く。海外で発表する。

新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。

書き初め(かきぞめ)とは、年が明けて初めて毛筆で書や絵をかく行事。通常は1月2日に行われる。

書き初め - Wikipedia

、、と在りますが、毛筆も在りませんし、Keynote でスライドをかくことで今年の書き初めとさせて頂きました。笑

今回は音源なしですが、スライドショーも併せてご用意しております。
(緩募:英語ナレーション引き受けてもいいよ、という御方)



さて、せっかくですので、書き初めだけでなく新年の抱負など、珍しく。

  • 論文を書く
  • 海外で発表する


な、、何と!(。・Д・。)
大きく出てしまいました。笑
が、夢は大きく。


「論文を書く」ですが、ここ数年 MyOpenArchive をしながら、多くの研究者の方々と知り合い、出会ってきました。リアルにお会いした方からは論文を手渡しで頂いたり、或は MyOpenArchive に投稿して頂いたり。お会いしてない方々も、懸命に論文を執筆している様子を伺い、大変刺激を受け続けています。そこで、せっかく MyOpenArchive な活動をしているんだし、自分のサイトに投稿することを目標にするのもヨイのでは、と思った次第。昨年秋頃から暖めてきた想いと、ぼんやりとした構想をカタチにしたい。夢を言葉に記すことで、一歩を踏み出せれば。


また「海外で発表する」ですが、論文を書いた上でそれを発表できれば最高なんでしょうが、まぁ、そんなことはムリでしょうから笑、MyOpenArchive について、海外のカンファレンスなどで発表できたらなぁ、と云う夢を抱き続けています。これも昨年から。国内でも勿論チャンスがあれば、と思っているのですが、より積極的に、海外で、と。


知識や経験や時間やお金のことを心配したら夜も眠れない夢を描いているワケですが、今在る制約の中でやれることやる、と考えれば、大袈裟な夢でも気が楽になって動き出せるのではないかな、と思ったり。


勿論、こうした活動は自分一人では実現できません。
多くの方々にご協力頂いたりご一緒頂いたりするかと思いますので、どうぞ本年もよろしくお願い致します。


#年末になったら、あれは酒の勢いです、と云う言い訳も既にご用意しておりますが。笑

新しい MyOpenArchive をはじめよう

*1の過程では本当にいろいろありましたが、それについては後日改めて書くとして、まずは「新しくなった MyOpenArchive をはじめようキャンペーン」?と云うことでスライドつくってみました。


約1分半のスライドムービーをご覧になったアナタは、きっとこんな感じで使いたくなーる使いたくなーる笑

さんの MyOpenArchive はコチラ!
http://myopenarchive.org/people/egamiday


さんの MyOpenArchive はコチラ!
http://myopenarchive.org/people/izu33mimi55


(ワケあって)こっそりリニューアルしたにもかかわらず、既に新しい MyOpenArchive をはじめて頂いている旧 MyOpenArchive ユーザのみなさん、移行ツールのご用意ができずご迷惑おかけし、本当に申し訳ございませんでした。移行、感謝申し上げます。

与えよ、さらば求められん: セルフアーカイビングによる成果発信非局在化のすすめ

f:id:keitabando:20101228061748p:image
でも、音楽挿入したり、細かい点では Mac が勝りますね。
そうそう、今回 BGM に採用させて頂いた音源はコチラ。

なかなかステキでしょ? Jamendo と云うサイトで、CC-BY で公開されている曲を一瞬で気に入ってしまったので、利用させて頂きました。

ルクセンブルクを拠点に、世界にフリーかつ高品質な音楽を届けるサイトJamendo
7カ国語で利用可能で、ほとんどの楽曲がCCライセンスで提供されています。

More: http://creativecommons.jp/features/2009/08/368/#ixzz19MEPior8
Under Creative Commons License: Attribution


Jamendo - クリエイティブ・コモンズ・ジャパン


MyOpenArchive も、日本を拠点に、世界にフリーかつ多彩な研究成果を届けるサイトとして「ほとんどの論文がCCライセンスで提供されています」を目指した草の根活動頑張ります。ので、新しくなった MyOpenArchive を、引き続きよろしくお願いします!


*1:[http://blog.myopenarchive.org/2010/11/28/512:title=My Open Archive(日本語版)サービス終了/MyOpenArchive(英語版)リリースのお知らせ - MyOpenArchive Blog]