科研サマーセミナースタート

4月より科研のプロジェクトが立ち上がり、小学校6年生の人工内耳を装用した男女3人のこどもたちを対象に、隔週で英語のレッスンを行ってきました。
これまでの学習の成果を確認しつつ、夏休みに短期集中でレッスンを行おうということが計画され、早くもその日を迎えることになったのです。

19〜22日の4日間、夕方の約1時間半、大学の教室を使ったサマーセミナーがいよいよスタートしました。


Give me a green rod.
数々の色と大きさが揃った積み木と英単語のチャートを使って、色と数、そしてTakeやGiveの意味を理解しようと、ネイティブの先生の英語に時折戸惑いながら、しかしこどもたちもこのレッスンに向けて夏休みは英語の勉強を頑張ったらしく、次第にやりとりがスムーズに。
そう、勿論ダヨン(Dayon)を使って、声(音)を振動で感じながら、リズムやイントネーションも合わせてコミュニケーションがはかられます。
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ギター、ウッドベース…楽器を持ち込んだ先生たちが、音楽を演奏しながら英語の歌をこどもたちと合唱。
こどもたちは難しい単語や歌詞が理解できなくとも、楽しく大声で言葉を発する。
そう、聞き取る訓練も確かに必要だけど、発する気持ちを尊重してあげるのもレッスンの一つの目的。
情報はインだけでなくアウトも必要、、これってネットだけの話でない、、普段の生活で超必要なコミュニケーションの在り方、を痛感。
こちらも学び、与えられることは多い。
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こどもたちには夏休みの間に宿題が課されていました。
秋以降はいよいよオーストラリアの、やはり人口内耳を装用した同世代のこどもたちとスカイプを使ってコミュニケーションをとりはじめる予定。
オーストラリアのこどもたちに自己紹介や質問ができるよう作文してきてもらい、このレッスン中にそれを英訳してあげて、その英語を喋れるよう練習します。
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こどもたちに付き添ってくれたお母さん、大学や専門学校で学ぶ学生さん、集中講義が終わってすぐに駆けつけてくれたボランティアで手伝ってくれる学生さん、総勢14人でワイワイやったレッスンはあっという間に予定の1時間半をオーバーし、終了。
色々な音楽や画像、アプリがインストールされたiPod touchとDayonをこどもたちに持ち帰ってもらい、きっと夜は興奮して見慣れぬガジェットで遊んだことでしょう。


こんな楽しいレッスンが、まだ3日も続きます!