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ニッポンの目指すデジタルアーカイブの行く末、4つのPDFファイルから重要部分切り抜いて妄想してみる


立て続けにアップされた公的機関による学術情報流通に関する文書を読んで、自分にとって大事だと思われる個所を抜粋してみる。

国立大学図書館協会

「1 電子ジャーナル等の学術情報の受信及び発信を促進する施策の実現、2 まったく新たな学術情報流通システムの構築等を検討する」ってことに対して、ウェブの片隅で黙々と地道に考えて行動したい。

本声明は、学術情報流通の重要な形態であり、学術研究の基盤である電子ジャーナルの持続的利用を確保するために、大学、関係機関、研究者、学協会、学術出版関係者及び大学図書館が協力して学術情報流通改革に向けて取り組む必要があることを訴えるものです。

2. 学術雑誌の抱える課題
…我が国が科学技術創造立国を目指す以上、国際的学術情報の受信と発信は我が国の発展の基盤であり、この中核をなす学術雑誌による学術情報流通の危機は、この基盤の維持に関わる大問題であることを認識する必要があります。
3. 今後の対応…持続的に学術情報基盤を維持するためには、中・長期的方策として、1 電子ジャーナル等の学術情報の受信及び発信を促進する施策の実現、2 まったく新たな学術情報流通システムの構築等を検討する必要があります。
今こそ、すべての関係者が協力して、この危機に叡智を持って対応すべき時であると考えます。是非この問題に対して我々と共同して解決策を見いだすよう切望します。


学術情報流通の改革に向けての声明文 −学術基盤である電子ジャーナルの持続的利用を目指して− (平成20年4月4日)(PDF)

私立大学図書館協会


id:simpleAさんの脳の中身*1で中央に大きく赤丸で囲んであるJPEG2000*2や、PDF/A*3について言及されてもおり気になるところ*4

p3
基本認識
1. 現状と課題
…将来的には全ての学位論文が電子化され、広く公開されることが求められていると言える。


p4
2. 課題の検討内容
…課題は、紙のものを含めて全ての学位論文を網羅する台帳というべきポータルサイトの整備である。
…電子化と保存を分担することが困難な大学に対しては、NIIが援助を行う必要がある。援助の内容としては、電子化については委託事業を通した間接的支援、保存については個別のIRが整備されるまでの間の一時的保存が想定される。


p18
4.2 現状認識
各機関における学位論文の提供に関連する現状を列挙する。
(1)NII
1 検索・閲覧システム
(ウ)最先端学術情報基盤(CSI)において、IRの構築支援を行っており、学位論文の電子化を間接的に支援している。特に第2期(平成20〜21年度)は学位論文を重点コンテンツに指定。
2 メタデータ
日本国内で学術論文等のメタデータ記述のために用いられるメタデータフォーマットとして、デファクト・スタンダードであるjunii2を策定した。…
(2)大学図書館
1 検索・閲覧システム
IRの構築が進んでいるが、学位論文もIRに蓄積すべき重要コンテンツのひとつとみなされている。…


p21
4.5 今後の対応
(2)大学
自大学の成果物である学位論文に、一元的にアクセスできる仕組みを提供する。


p23
5 電子ファイル・電子化の標準化
5.1 学位論文の遡及的電子化
(1)ファイル形式
NDLでは、紙媒体を画像としてデジタル化する場合の仕様の共通化や技術の共有化を図り、…「NDL資料デジタル化の手引き」を作成した。*5
画像フォーマットとして、保存用画像は、原則としてJPEG2000又はTIFFを採用する。ただし、作成費等の制約により、これらの画像フォーマットとすることができない場合は、用途に応じてJPEG、PNG、GIF、PDFから選択する。…


p26
5.2 将来分の学位論文の電子化
(1)ファイル形式
学位論文を公開・保存するためのフォーマットはPDF/A*6が望ましい。
(2)画像化の解像度、技術的制約
2. 技術的制約
音声、動画などのマルチメディア・ファイルの取り扱い。*7


p39
今後の取組み
3. 継続的な運用体制について
今後、実効ある形で、学位論文電子化の取り組みを進めるためには、大学、NII、NDLによる継続的な管理体制を構築し、取組みについての進捗管理、全体調整を継続することが必要と考えられる。そのため、連絡調整のための会議体としてNDL、NII、大学図書館をメンバーとする「学位論文電子化連絡会議」(仮称)の設置を検討する。


学位論文電子化の諸問題に関するWG中間報告について(PDF)

#ちょっと抜粋多過ぎた。。X-(

IT戦略本部

p.95
(6) 学術情報の発信と流通の国際化(文部科学省
我が国の学協会の電子ジャーナル出版を支援するため、論文の投稿から審査、編集、
公開までを統合的に行うシステム(J-STAGE)を整備・運用する。また、2010 年度までに主
要な学協会誌について創刊号まで遡って電子的に保存し、公開する。
J-STAGE については、学協会に呼びかけ、電子ジャーナルを出版する新たな学協会誌
を増加させるとともに、外部有識者の会議で選定された学協会誌の電子アーカイブの整備
について、2010 年度までに500 誌の公開を目標として推進する。


「重点計画−2008(案)」(PDF)

知的財産戦略本部

p93
3.多様なメディアに対応したコンテンツの流通を促進する
(4)国立国会図書館のデジタルアーカイブ化と図書館資料の利用を進める
国立国会図書館において行われている貴重な図書等のデジタル化やインター
ネット情報資源等を収集保存し、ネット上で一般ユーザーの利用に供する取組
について、その促進が図られるよう一層の連携を進める。
このため、権利者の経済的利益や出版ビジネスとの関係を考慮しつつ、国立
国会図書館における蔵書のデジタル化の推進に必要な法的措置を2008年度
中に講ずるとともに、国立国会図書館と他の図書館等との連携や図書館等利用
者への資料提供の在り方については、関係者間の協議を促進し、2008年度
中に一定の結論を得る。
文部科学省、関係府省)


知的財産推進計画2008(PDF)


知的財産戦略本部は、フェアユース制度の導入についても動向が気になるところ。
CCライセンスとフェアユースの併せ技で、学術論文のオープンアクセス&セルフアーカイビングが飛躍的に増えるかどうか、やはり著作権の問題が解決してくれるインパクトは大きい筈。

政府の知的財産戦略本部は6月18日、「知的財産推進計画2008」を決定した。現行の法制度において、新たなイノベーション創出のため、著作物の有効な二次利用を阻害している要因に言及し、2008年度中に著作権法の改正を行う方針などが示された。

 今回策定された計画のポイントの一つは、研究や教育など公正な利用を目的とした著作物の二次利用について、“フェアユース(公正利用)”制度の導入を検討する方針が打ち出された点。現行法では、著作物の二次利用には、著作権者全員の許諾が必要だが、フェアユースの場合は、現在例外として認められている個人の私的利用や報道目的と同様に、許諾なしでも利用を認め、新たな技術やビジネスを創出する機会の拡大を図ることが狙いだ。


ネット著作物、二次利用の例外規定が2008年度中にも法改正へ--政府の知財計画 :マーケティング - CNET Japan


どうなる、ニッポン!?
そして、どうやったら己をコミットできるのか。


たっぷりある情報源を上手に整理しよう。
それにはやっぱり脳みその視覚化が有効かな?w

*1:[http://d.hatena.ne.jp/simpleA/20080627#1214529589:title=2008-06-27 - simpleA@hatena]

*2:[http://d.hatena.ne.jp/simpleA/archive?word=*%5BJPEG+2000%5D:title=JPEG 2000 記事一覧 - simpleA@hatena]

*3:[http://d.hatena.ne.jp/simpleA/20080529#1212019526:title=2008-05-29 - simpleA@hatena]

*4:脳の片隅にMy Open Archiveを記憶しておいてくれてありがとー☆

*5:http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/digitalguide.html

*6:カナダのMcGill大学でPDF/Aを電子学位論文のフォーマットと規程。

*7:Virginia Techの2004年の統計によると、学位論文はテキストファイルのみでなく様々なファイルフォーマットが混在している。