リンダウ・ノーベル賞受賞者会議(Lindau Nobel Laureate Meeting)に参加します #lnlm11



リンダウ・ノーベル賞受賞者会議(Lindau Nobel Laureate Meeting)とは・・
先ずは上に貼った、2010年リンダウ・ノーベル賞受賞者会議の様子を伝えるNature Video制作短編映像「リンダウの精神‐過去、現在、未来」を見てみましょう。

毎年、ドイツのリンダウ島では、数百人の若手研究者とノーベル賞受賞科学者の交流会議が開かれています。

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映像では、リンダウ会議の歴史と実績、そしてリンダウ会議の精神について考察します。今から60年前、第二次世界大戦後のドイツで創設されたリンダウ会議の発展の軌跡をたどります。
ボーデン湖(英名:コンスタンス湖)に浮かぶ風光明媚なリンダウ島とマイナウ島を舞台に、最も著名な科学者たちが、次世代を担う頭脳明晰な研究者とその卵たちとともに、科学のリスクとベネフィット、そして科学的「真実」の価値を学ぶために議論しました。..


Nature Video: 2010年リンダウ・ノーベル賞受賞者会議

ノーベル賞受賞者会議とか、今から60年前とか、ボーデン湖(英名:コンスタンス湖)に浮かぶ風光明媚なリンダウ島とか、非日常的なキーワードばかりで坂東には縁程遠過ぎます。。汗


この会議、「ノーベル賞受賞者に会ってみたい」とか「リンダウ島って素敵ー、ついでに行ってみたいー」と云う軽い気持ちで参加することは出来ない様で・・リンダウ会議に参加するには、然るべき手順で応募し、選考に通らねばなりません。日本からは、日本学術振興会が窓口となって毎年10名程の若手研究者が選抜・派遣されている模様。

独立行政法人日本学術振興会(Japan Society for the Promotion of Science: JSPS)は、我が国における学術の将来を担う国際的視野、経験に富む優秀な研究者を育成するため、若手研究者がリンダウ・ノーベル賞受賞者会議評議会及びリンダウ・ノーベル賞受賞者会議基金が主催する「リンダウ・ノーベル賞受賞者会議」に参加することを支援します。
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本会議は、世界各国の若手研究者の育成を目的として1951年に開設され、毎年リンダウ(Lindau:ドイツ南部のボーデン湖に面する保養地)において1週間程度の日程で開催されている。毎回20名程度のノーベル賞受賞者が招かれ、各国から集った若手研究者に対して講演を行うとともに、参加者とのディスカッションに応じるというものであって、若手研究者にとっては、受賞者と昼夜親しく接して大きな知的刺激を受けると同時に、諸国の仲間とのネットワークを形成する絶好の機会となっている。
物理学、化学、医学・生理学の3分野から、毎年左の順序で1分野を対象とする会議がローテーションで行われるが、5年ごとにこのローテーションを止めて、3分野合同会議が挟み込まれる。また、3分野合同会議が開催される場合を除き、2年ごとに経済学分野が追加的に開催される。ちなみに、平成23年は、医学・生理学分野と経済学分野での会議が予定されている。
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事業概要 | リンダウ・ノーベル賞受賞者会議派遣事業|日本学術振興会

今年開催される第61回リンダウ会議には日本人研究者14名が派遣されるとのこと*1。どんな様子かは前回派遣された方々のレポート*2に詳しいです。

が、より詳しいのはMendeley記事でも大人気*3の「化学者のつぶやき」(@)さんによる「リンダウ会議に行ってきた」シリーズ。

リンダウ会議に行ってきた? - 化学者のつぶやき -Chem-Station-
リンダウ会議に行ってきた? - 化学者のつぶやき -Chem-Station-
リンダウ会議に行ってきた? - 化学者のつぶやき -Chem-Station-
リンダウ会議に行ってきた? - 化学者のつぶやき -Chem-Station-


そしてノーベル賞受賞者会議の名に恥じぬ財政的支援内容が垣間見れるこの記事とか・・

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過去のノーベル賞受賞者は、ドイツにおけるこの会議がどれほど重要だと感じているかをはっきり示している。「コンスタンツ湖におけるノーベル賞受賞会議のためのリンダウ財団」(2000年に設立)の支援者会議のメンバーには132人のノーベル賞受賞者がいる。ドイツ連邦政府のほか、欧州委員会、国際ボーデン湖会議(IBK)、バイエルン州、バーデン・ビュルテンベルク州、多くの財団、企業がスポンサーとなっており、リンダウ会議は科学界と実業界の対話のための素晴らしいフォーラムになっている。
 リンダウ会議のパートナーはドイツ・テレコム財団、クラウス・チラ財団、会議の公式キャリアーとしてのルフトハンザ、BMW、VDI、ヒューレットパッカード、ポルシェ、スイスの医薬品会社ノバルティス、バイエルン化学産業協会、スドウェストメタル・バーデン・ビュルテンベルク、米エネルギー省、ロバート・ボッシュ財団(2005年から参加)、アウディ、SAP、シーメンス

◎ノーベル賞の47人が参加  リンダウ・フォーラム | | 共同通信PRワイヤー


(会議内容はさて置き)そんな開催地リンダウ、冒頭のビデオでご覧の通り、めっちゃ美しい小島なんですね。

View Larger Map

まず、リンダウという街を知っていますか?もしくは、聞いたことがありますか?

ドイツは何度も旅行したことのある方、またドイツの主要都市は、ほぼ全て網羅している方でも、この小さな街(島)を訪れたことのある方は、まだ少ないのではないでしょうか。ましてや、ドイツ留学の目的地となると、頭にも浮かばなかった、という方も多いかもしれません。

リンダウは、ドイツで最も大きな湖、ボーデン湖 (Bodensee / Lake Constance) にひっそりと浮かぶ、とても小さな、美しい島です。

ボーデン湖は、湖の北側がドイツに、南側がスイスに、そして西側がオーストリアの国境に面します。そのため、リンダウは古く中世時代から、国際貿易や物流にとって重要な役割を果たしてきました。

リンダウ - シティガイド - ドイツ留学 - Learn in Germany

さて、ここからが本題。何故この様な会議に参加するに至ったか・・


来月(6月22〜24日)、ジュネーブ(スイス)で開催されるCERN workshop on Innovations in Scholarly Communication (OAI7) のcall for postersにMyOpenArchiveネタを投げたところ、本人一番驚きの通過結果が届き、一生に一度のチャンスと捉え、参加を決意しました。

CERN workshop on Innovations in Scholarly Communication (OAI7) 行きたい! #OAI7 - @keitabando のブログ
#OR11 と #OAI7 投げた - @keitabando のブログ
IRs Gone Social: Then comes along Social iR #OAI7 - @keitabando のブログ

#同行するのはこの方。笑

..なんかよくわからないけどスイスに行くことになった。ジュネーブに 2 泊、チューリッヒに 1 泊の予定。
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きょうのあさごはん - A Small, Good Thing - diary


そんなことをtwitterfacebookでつぶやいていたら、facebookでお付き合いあるドイツ人ジャーナリストさんに「チューリッヒまで来てるんだったら、ついでにリンダウまで来ない?(ホテル代くらいもつわよ、と言ってくれたかどうだか誤読が多いもんで汗)」とお誘い頂いたのです。
招待してくれたのはBeatrice Luggerさん。

http://lindau.nature.com/en/blog/lindaunobel/content/users:image=http://www.scilogs.eu/en/gallery/19/previews/lugger_90.jpg
Beatrice (http://www.blugger.de) is an expert in social media, launched and established Scienceblogs in Germany and tweets (http://twitter.com/blugger) for her pleasure.

Lindaunobel | About Blog

ドイツでは、かなーり有名なサイエンス系ジャーナリスト/ブロガー。Beatriceさんが最初にくれたfacebook messageで思い出したんですが、実は2年前にも同様にお誘い頂いてました。が、その時はやんわりお断りしてたんですね。だって、、リンダウって何処?Nobel Laureate Meetingなにそれ自分は何が関係ある?・・まして(その他諸々な言い訳)。。
今回も言い訳はたっぷり用意出来るんですが、何せボーデン湖の南側まで来ており、そのすぐ北側が開催地。
いくら「ついでに」と言われても休みとかお金とか家族とか仕事とか英会話とか悩ましい問題はいくらでも抱えているのですが、もぅ、何というか、勢いで「ついでだから行くよ」と即答してしまいました。笑

会議開催中は、8名のブロガーからなる国際チームによって、ブログによる生中継が行われます。講義や演壇上での討論の様子に加え、ノーベル賞受賞者との豊富なインタビュービデオも掲載され、ブログは、リンダウの現場の雰囲気を伝えます。ノーベル賞受賞者と若き科学者の少人数グループでの昼食や夕食の際にも、またボートでのマイナウ島訪問の際にも、ブログによるリピートが行われます。


2009年ノーベル賞受賞者会議:会議の一部始終をオンラインで | Business Wire

そう、僕が参加させて頂くのは研究者枠ではなく、ブロガー枠??
いやこの国際チームに入るか(入れるか)は別として、でもそんな枠組みでBeatriceさんが調整して下さるとのこと。


まぁ、よく分かりませんが、行って来ます。心配な人は、色々アドバイス下さい。或いは同行下さい。m(__)m

*1:[http://www.jsps.go.jp/j-lindau/shinsa_saiyou.html:title=審査:申請・採用状況 | リンダウ・ノーベル賞受賞者会議派遣事業|日本学術振興会]

*2:[http://www.jsps.go.jp/j-lindau/koe3.html:title=参加者の声:第60回参加者 | リンダウ・ノーベル賞受賞者会議派遣事業|日本学術振興会]

*3:最強の文献管理ソフトはこれだ! - 化学者のつぶやき -Chem-Station- 最強の文献管理ソフトはこれだ! - 化学者のつぶやき -Chem-Station-