My Open Archiveのブログをリニューアルしました。或いは"Free"とその書評読みながら気持ちを新たにしたこと。
My Open Archiveのブログをリニューアルしました。
やってくれたのはOpen Access Week日本語版サイトを立ち上げてくれた*1、このオトコ!w
以前はMovableTypeを何のカスタマイズもせず使い続けていたので、そろそろデザイン被せてブログ更新頑張りたいなぁ、と(Twitterではないところで)呟いたところ、せっかくだからWordpressに移行して、更にはサブドメイン使ってリニューアルしましょう!という提案を頂いた上に、一発奮起してくれました。
最近活躍目覚しいid:omoonに感謝申し上げます。
このタイミングに合わせ、Aboutページもこれまでの形跡を辿る形で書き下ろしてみました。
My Open Archiveは、眠っている学術論文や研究成果といった学術情報をウェブ上で流通させるべく立ち上がった非営利団体です。
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My Open Archiveは、広義に捉えた眠れる学術情報を呼び覚まし、インターネットを通じて誰もがアクセスできるようにするのは勿論、誰もが自分の研究成果を公開し、クリエイティブ・コモンズなどのライセンスに従って、誰もが共有できる世界が実現することをミッションとし、活動していきます。
宣伝部長が持ち上げてくれたり持ち上げてくれなかったり?wとエールを複数送ってくれてますが、、
そして、My Open Archiveを見てみましょ。
My Open Archiveを見て、その平均的な質が高くないことを問題にする人は、きっと、Hotmailな世界に住んでるの。逆に、My Open Archiveを見て、その平均的な質が高くないことをそんなに問題にしない人は、きっと、Gmailな世界に住んでるの。
どっちが良いか悪いかではなく、住んでる世界が違うの。
ってなわけで、結局何が言いたいのかって言うと、「いくら検索の技に磨きをかけても、削除しちゃったメールは探しだせないの。でも、(削除せずに残しておいた)くだらんメールを無視することは、初歩的な検索の技でどうにかなるの。ならば、くだらんメールから、万が一、お宝が発見されるかもしれない、わずかーな可能性を求めて、容量の許す範囲で全てを保存しておくってことは、悪くなーい戦略だと思うの。My Open Archiveってのは、そんな戦略で動いてる(かもしんないし、動いてないかもしんない)」ってこと。
「オープンアクセスの日」のスライド*2では、氷山の下の下の方、と表現しましたが、別のイラストで表現しますと、こちらも僕らの住む世界を端的に表現しているでしょう。
http://www.thelongtail.com/the_long_tail/about.html:image=http://www.thelongtail.com/conceptual.jpg
The Long Tail - Wired Blogs
中学英語能力*3で四苦八苦しながら只今読書中の"Free: The Future of a Radical Price"著者クリス・アンダーソン氏が前作「ロングテール」前作で唱えた恐竜の頭からしっぽの方まで、全て。欲張りですが。w
頑張って創り上げた学部生の研究成果ですら、査読済み論文と同じ土俵に載せることを可能とし、多くの人から見れば価値もない「かも」知れない、しかし、何年か先に、何処かの誰かがもしかしたらその研究成果をキラリと光る原石だと発掘(検索)する、そんなことを妄想し実現可能とするのが僕らのミッションではないか、と。
英語圏の空間というのは、学術論文が全部あるというところも含めて、知に関する最高峰の人たちが知をオープン化しているという現実もあるし。
忘れかけた頃にごめんなさい。w
けど僕の視点は「残念」ではなく上述の状況に対する「悔しさ」。
だから「日本語圏の空間には、学術論文がGmailへヴィーユーザシンプル氏のInboxよろしく何でもかんでもある」なんて状況を目指そうとしているワケです。
"Free"読んで更なる刺激を受け、「市場をひっくり返すとか一泡吹かせてやるなんてとても言える立場にない小粒なベンチャーでも何でもないプロジェクトだけれど、市場や業界に小さな風穴だけは開けてやる」気持ちだけは強く持ち、時には暴走しつつも小さな歩みを着実に進めながら、自分たちの考えを世に問い続けたいと思います。
少なくとも多くの人々にとって、何らかのひらめきが生まれる一冊になるはず。既に大きな市場シェアを握っている大会社の社員にとっては「ウチの市場も無料モデルに浸食されるかもしれない」という恐怖を、大会社に一泡吹かせてやろうというベンチャーの社員にとっては「これで市場をひっくり返せるかもしれない」という希望を、それぞれ与えてくれることと思います。
【書評】Free: The Future of a Radical Price:シロクマ日報:ITmedia オルタナティブ・ブログ
あ、ところでid:green_summer父上ご心配の鯖代、はい、今のところ自己負担で賄っております。先日、無事3年目の継続契約を確認したところです。
最近MOAを利用し始めた父が「keitabandoはボランティア(自己負担)でサービスしてるのか?!」「こんなでかいデータをサーバーに置いたらサーバー増設じゃないか?サーバーはどうなってるんだ?!」としきりに気にしています。
そんなgreen_summer父上の論文はこちら!(父上、愛娘さま、アップロードとご心配を頂き、ありがとうございます)
更に、前回エントリにて言及&投稿駄目モトお願い申し上げた轟さまの論文もご紹介!
皆さまの投稿に、心より感謝申し上げつつ、更に多くの皆さまにご利用頂けるようチーム一丸となって小さな一歩という名の暴走を続けたいと思います。
- 作者: クリスアンダーソン,Chris Anderson,篠森ゆりこ
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2006/09
- メディア: 単行本
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Free International Edition: The Past and Future of a Radical Price
- 作者: Chris Anderson
- 出版社/メーカー: Hyperion
- 発売日: 2009/07
- メディア: ペーパーバック
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