で、結局本をどうするか…

前回エントリ「印刷媒体は10年以内に死んでいるだろう - 坂東慶太のブログ」はスティーブ・バルマーの言葉を借りたものの少々過激なタイトルだった故、反応にドキドキしていましたが、沢山☆を頂いた上に、さすがは本好きな皆さまから思い思いのコメントをお寄せ頂きました。ありがとうございます。特にid:fuzzy2さんには専門分野ということで?考察して頂きました。>是非このネタでご自身のブログにエントリを☆


こういう時に何故だかいつもこんな言葉を思い出します。

「小さくてよかったあ」


小ささへの感慨 - 横浜逍遙亭


さて、


「新聞も雑誌も、紙のかたちで配られるものはゼロになって、すべてのものは電子のかたちで配られるようになるだろう」という台詞に違和感覚える皆さま同様、そしてiPod/iTMSが普及してもCDが消滅しなかったのと同様、10年後にも相変わらず紙媒体は存在するのかなー、と思ったりします。

id:elmikamino「ただ、電子化の進展=印刷媒体の衰退・消滅という図式にはちょっと違和感を覚えます。印刷媒体の種類(新聞、雑誌、大学の教科書など)にもよると思うけど、…」
id:taknakayama「紙は他の媒体にはない価値があるので、なくなるということはないと個人的には思います。ただ、…」
id:Ronron「10年のスパンでは無くならないだろうと、僕も裡?想します。そのスパンで、2極化するとは思いますけどね。」


印刷媒体は10年以内に死んでいるだろう - 坂東慶太のブログ

が、数年前に意を決して手持ちのCD約800枚を中古レコード店に持ち込んで現金化し、iPod/iTMSに移行・依存したかのようにKindle/Amazonがあまりに利便性痛感すれば僕自身は何となくそっち側に行ってしまいそうかな、と。

…今の紙に負けないユーザビリティ(もしくは乗り換えて有り余るメリット)を実現するまで、電子ブックなる概念のあくなき闘いは続いていくものと思われます。

それを実現するのは、またアップルなのでしょうか?iTunes Book Storeとかできたりして。でも、アップルがタイポグラフィなど印刷分野をベースとして出てきた会社である以上、ある意味、正しい道だと思います(その時にジョブスが生きてれば・・・。)


F's Garage:紙とデバイスと私

昔、Googlezonってのがありましたが…

Googlezonではなく、Amazoogleなのだ。今のところは。


404 Blog Not Found:Googlezon vs. Amazoogle

ApplezonとかAmazonppleってのも妄想するの楽しいですね★

http://blogs.zdnet.com/BTL/?p=7103:image=http://blogs.zdnet.com/BTL/images/bezosjobs.jpg

Are Amazon and Apple on a digital content collision course? | Between the Lines | ZDNet.com

前回Jeff Bezos@Amazonが教育分野を攻めてきている旨引用しましたが、僕の関心領域はデジタル化された論文や教材について、かな。。

こんなこと読んでポジティブに妄想したり…

…PDFの表示能力がそこそこ高かったりすれば、別の方面からの需要も期待できただろう。学生や研究者などは、論文をPDFで読まなければならないことも多い。そういう大量の文章リーダーとして、PCではなく軽量、そしてフォントが綺麗という専用端末は、需要があったはずだ。


来なかった電子書籍の未来 - コデラノブログ 3

こんな動向に感動して、流されずけどついていきたい且つ絡んでいきたい、ってのがあったりする。

大学の講義で使われるテキストブックの購入費用は学生にとっては大きな経済的負担になるとして、米国の大学でテキストブックをオープンソース化し、無償でダウンロード可能にしようとする試みが広がってきている。

 米マサチューセッツ工科大学(MIT)のように大学が率先して、講義用テキストブックのオープンソース化を推進するところまで現れる状況となってきており、安価な電子ブックリーダーの登場とも相まって、テキストブックは早晩にも完全に電子化される可能性もでてきた。

 オープンソース化が進んでいる大学の講義用テキストブックの場合、複製・頒布に関しては認めるクリエーティブ・コモンズの帰属(Attribution)ライセンスで公開する場合が多く、著者による著作権はそのまま保持されるのが特徴。


大学の講義用テキストは高すぎる、講義用テキストのオープンソース化が進行 - Technobahn


だからこそ、改めてこう想うのだろう。

…何度となく発表されては失敗を繰り返している電子書籍も、本のメリットを満たすようなデバイスが現れ、いつかはごく普通に当たり前に使われる時代が来るだろう。

「かつて、人は本と呼ばれる紙でできた記録媒体に情報を記していた時代もあった」と言われるようになるのは、いつの未来だろう。


本とウェブが融合する未来 - 北の大地から送る物欲日記

いつの日か成長したこどもたちがKindle(かそれ相当のもの)を手に持つ姿を見て現在を懐かしむ日が来たりするんだろうか、と。


#しかし、まぁ、今んところこんな姿勢がしんぷるでいいかもね。

本は買わず、図書館で借りる。


2008-07-02 - simpleA@hatena

でもそれができないから書架がごったがえして悩んだ挙句電子ブックリーダに期待しちゃう個人的な問題がある故、こんなことについて色々考え込んでしまわないわけでもない。。X-(