日本化学会(の林さん)とInera Inc.(のeXtyles)が気になる

先日参加したSPARCのセミナー*1で、とっても胸に引っかかっていた学術論文のXMLについて不勉強を補うべく色々考えてみる。

(電子化出版物について)XMLをどうやって作るか?

⇒誰にとっても大きな問題だが、日本では全くその話がなく非常に「お粗末な」状況。


「研究成果発表の手段としての学術誌の将来」・・・SPARC JAPANセミナー2008に行ってきた - かたつむりは電子図書館の夢をみるか

どれ程「お粗末な」状況なのか、欧米等と比較して論じるところまでリサーチ出来れば良いのだが、情報が見当たらない。。
以前ブックマークしていた次のエントリを読み返してみて、これを手がかりにしてはどうかと進めてみる。

日本化学会は印刷会社等と共同で、不特定多数の著者がワードで作製した英文論文の引用文献情報や書式などを自動的にチェックし、世界標準となっているXMLデータを生成することで、編集・公開作業を大幅に効率化しつつデータの質を向上するシステムを開発、今年中に運用を開始する。


英文論文誌着々電子化、編集・公開作業を効率化へ 2008/03/31(月) 13:06:25

そういやSPARCセミナーでも日本科学会の方が熱弁奮われていてとても気になっていたなぁ。

一方で日本化学会の林さん(フロアー)からは「研究者の世代による習慣の差もあるのでは?」と言うことも言われていた。

「下世話に言えば、今2ちゃんねるに書き込みをするような人たちが研究者に増えれば、openなpeer reviewも回り出すのでは」と。


「研究成果発表の手段としての学術誌の将来」・・・SPARC JAPANセミナー2008に行ってきた - かたつむりは電子図書館の夢をみるか

林さん。林さんがこの企画を引っ張ってらっしゃるのか?


その話はさて置き(後述)、今回気になったのがMicrosotfのWordのプラグイン「eXtyles」。

…ワードにプラグインしたInera社のeXtylesというソフト…

…参考文献リストの論文が実際に存在するのかどうか、巻数、ページ数は正しいのかを自動的にPubMedやCrossRefのデータベースを参照して確認できる…


英文論文誌着々電子化、編集・公開作業を効率化へ 2008/03/31(月) 13:06:25

これは知らなかった。素晴らしい☆
と云うことで、Inera Inc.のeXtylesを覗いてみる。

http://www.inera.com/:image=http://www.inera.com/images/inera_info3.gif

Inera Inc.

eXtyles
eXtyles is an integrated suite of tools that allows editorial staff to work in the familiar Microsoft Word environment, simplifying the time-consuming and error-prone aspects of cleaning up, styling, and editing content. eXtyles enables users to:

• Link references to PubMed and CrossRef


Inera Inc. - eXtyles, Microsoft Word, and XML


んんーー、、試してみたいがプラグインの入手方法が分からない。
このプラグイン「eXtyles」はどうやったらダウンロードできる?できない??
#早くも立ち往生…X-(


ところでid:next49さんのエントリ「NLMdtdに準拠したXMLファイル - 発声練習」を覗いていたら、おや、日本化学会の林さんネタ発見☆

日本化学会の林和弘氏が

「日本のメタデータ出版の現状」
と題して講演をおこなっていてそのなかに、日本化学会の英文誌出版
の歴史をまとめておられます。TeXでの出版とか、NLMDTD準拠のXML
使う将来像などが書かれています。


qa:51195 Re: BCSJ論文賞とXyMTeX

やっぱり林さん!
昨年のSPARCセミナー*2で講演されてたんですね!!
聴き損じた!X-(
出来るなら、時計の針を戻して参加してみたい!どこかに参加レポートはないですか?!



日本化学会の新システム、そして林さん、そして立ち往生して一旦リサーチ打ち止め(情けない。。)のeXtyles、今後も要チェックです。
何かいい情報あったら教えて下さい!

*1:[http://d.hatena.ne.jp/keitabando/20080427/1209245286:title=第1回 SPARC Japan セミナー2008「研究成果発表の手段としての学術誌の将来」に参加した - 坂東慶太のブログ]

*2:[http://www.nii.ac.jp/sparc/event/2007/1102.html:title=国際学術情報流通基盤整備事業 │ イベント情報 │ 第3回「メタデータ Publishing の現在-電子ジャーナル主体の製作・出版に必要なもの」]