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論文だけど書籍?GoogleもAmazonも着々と行動範囲を広げつつある


先日のエントリでGoogle共同創設者Larry Pageが「科学者はもっと自分の研究の宣伝活動を」と呼びかけていることに言及し*1、昨日のエントリではGoogle Scholarが検索エンジンとしての役割は果たすものの、有料電子ジャーナルの高く厚い壁に阻まれユーザに対する任務が果たせれていないジレンマを感じ取りつつ学術情報分野だけにGoogle自身いつもと違った控えめなスタンスでやってるみたいなのでMicrosoftとかが破壊的に壁に穴をこじあけてみるのも面白そうと妄想した*2のだが…


そんな折、こんなニュースが舞い込んだ。
え?マイクロソフトが機関リポジトリ分野に参戦?

Microsoft社が機関リポジトリ用ソフトを開発中であり、2008年4月1〜4日に英国サウザンプトンで開催されるリポジトリの国際会議“Open Repository 2008”で公式発表に先駆けてお披露目すると、同社の技術者がブログで発表しています。Windows ServerやSQL Serverなど、プラットフォームとなるソフトウェア類にはライセンスが必要となりますが、機関リポジトリ用ソフト自体は無料で、オープンソース化もあり得るとされています。


Microsoftが機関リポジトリ用ソフトを開発中 | カレントアウェアネス・ポータル


無料でオープンソースとなるとDSpaceと比較しちゃうけど、あれだけ普及しているサービスに今から挑むってことはよっぽど差別化・新規性・破壊的要素持ち合わせてるんだろうと勝手に想像。
HPのように、どこかの大学と共同プロジェクトなのかな?
HPはハードとコンサルで稼いだけど、Microsoftはやっぱりソフトウェアが収益モデルなのかな。
Google Scholarに貢献しない秘策あるのかな?


Open Repositoriesが主催するOpen Repositories 2008行ってみたいなー。
今後の動向が楽しみ☆


さて、Google Scholarが有料電子ジャーナルの認証画面まで誘導してくれるのは仕方ない側面もあり、そこまでやってくれるだけでも大変ありがたいが、どこの図書館にあるのかを教えてくれるのも興味をそそる。

http://www.google.co.jp/intl/ja/scholar/help.html:image=http://www.google.co.jp/intl/ja/scholar/help_ja.gif

4. 図書館リンク (オンライン) – 利用できる図書館の資料から電子版資料を検索します。構内ネットワークからアクセスした場合は自動的に表示されます。
5. 図書館リンク (オフライン) – 実際の書籍、資料を所有する図書館を検索します。


Google Scholar ヘルプ

図書館システムや機関リポジトリとの関係性は、双方がAPI公開でつながる余地は未だ未だ未開拓で、ここがどう発展していくのか楽しみ☆


しかしやっぱり図書館にあること分かってもなー、という方にはこんな朗報が。

 Amazon.comで,雑誌記事が売っているのは知っておりましたが,真っ当な学術雑誌論文が購入できるようになっていました。といっても,その規模も範囲も全く分かりませんが,Amazonがこうしたものを販売する,出版者もAmazonで販売するということが意外でした。

 ちょっと読んでみたいけど図書館にないし,ILLに頼んで待つのも時間がかかるし,という人には良いのかもしれません。


Open Access Japan | オープンアクセスジャパン - Amazonで学術雑誌論文が販売中


ほほー。ナルホド、、確かに売ってる。
Search insideの対象にはなっていなかったけど…。

http://www.amazon.com/Technical-issues-cross-language-information-retrieval/dp/B000RR4AQG/:image=http://g-ecx.images-amazon.com/images/G/01/x-locale/common/transparent-pixel._V42752373_.gif
http://www.amazon.com/Technical-issues-cross-language-information-retrieval/dp/B000RR4AQG/:image=http://ecx.images-amazon.com/images/I/5151Y4V43EL._SL500_AA240_.jpg

This digital document is a journal article from Information Processing and Management, published by Elsevier in 2005.


Amazon.com: Technical issues of cross-language information retrieval: a review An article from: Information Processing and Management: K. Kishida: Books


ここはAmazonとGoogleの書籍スキャンせめぎ合いね。
Google Book Searchは未だスキャンできてないようで(著作権の問題かな)。

http://books.google.com/:image=http://books.google.com/images/books_sm.gif

Google Book Search

#因にGoogle Scholarでは有料でダウンロード可能なScienceDirectを0.20秒で教えてくれるが…。


出版社がAmazonのSearch insideに積極になれば、Googleとて黙っていられない新たな動きが期待できるかも☆
ま、どっちが勝った負けたじゃない話ですが。。
Googleがスキャンしちゃえば無料で閲覧できるし、欲しけりゃAmazonで購入できる。…これがあるべき姿(win-winってやつ?)。

学会に出す原稿を書くためにいろいろと論文を探していたのだけど、専用の検索サイトで見つかる論文って、ほとんどが読むのにお金がかかるんですね。…

インターネッツ全盛のこのご時世に、いつまでやってんですかと。


社会貢献がしたいなら、とりあえず論文はググれるようにするべきだと思います。


論文を読むのにお金がかかるということ - drillhanz


結局はここに行き着きます。中々現状打破できないのが実態で、これが本音でしょう、みなさん?(笑)。
今更ながら「論文を読むのにお金がかかる」件読み返していますが、コメント欄やはてブのコメントを読み合わせると、ここはそろそろいい加減どうにかしないと未来の若者によろしくないな、と。

「日本の情報発信力が低下すれば研究開発の力も落ちかねない」


Open Access Japan | オープンアクセスジャパン - 科学技術情報戦(日経新聞)

このコメントは、学術情報流通とオープンアクセスの著者である倉田敬子先生の警告メッセージ。


GoogleもAmazonも、そして日本のみーんなも置かれている立場をよーく分かっている。
焦りは禁物だが、指を加えて待つのだけは勘弁だ。


自ら行動を起こそうではないか。

*1:[http://d.hatena.ne.jp/keitabando/20080318/1205788568:title=Scholar's Copyright Project考察 - 坂東慶太のブログ]

*2:[http://d.hatena.ne.jp/keitabando/20080326/1206531028:title=GoogleGoogleの論文を検索してみる。その上でGoogle Scholar考察。 - 坂東慶太のブログ]