図書館系ネタ3つ(京都大学学術情報リポジトリ、LibraryThing、Hello Library(仮称))
先日、京都大学学術情報リポジトリに関するニュース*1 *2が相次いだので、サイトにアクセスして徘徊していたら、大変参考になるページに巡り合えた。
…大手出版社を含む94%の学術雑誌は論文を機関のサーバから無料で公開することを認めています(このような出版社を Green Publisher,また,このような雑誌を Green Journal と呼んでいます)ので,その場合は改めて許諾を得ることなく登録することができます。ただし多くの場合、出版社がレイアウトした出版社版ファイルの登録は認めていないため(少数ですが,出版社版の登録を認めている出版社も存在します。例えば,IEEEなど),著者の手元にある著者最終版ファイルを登録することになります。(?著者最終版とは↓下図参照。北海道大学附属図書館さま作成。Thank you, Hokudai!)
京都大学学術情報リポジトリ 総合案内サイト−Kyoto University Research Information Repository
そんな京都大学のリポジトリですら、世界ランキングは111位??
Webometrics Ranking of World Universitiesが、世界のリポジトリのランキングを発表していました。それによると、1位は物理学分野を中心としたプレプリントサーバである arXiv、2位は経済学分野のリポジトリであるRePEC、3位は図書館情報学分野のリポジトリであるE-LISとなっています。上位3位まではすべて分野型リポジトリですが、4位にいわゆる機関リポジトリであるサウサンプトン大学のリポジトリがランクインしています。
日本は、8位に筑波大、82位に早稲田大、111位に京大、132位に名大、135位に九大、144位に北大、150位に東大、170位に長崎大となっています。
ナンバーワンの座は、やはり僕らが憧れのarXivか。
また、図書館系ネタで最近ほほぅと思ったニュースがあと2つ。
試そう試そうと思いながらつい先延ばしになってしまってた、あのLibraryThingが、日本語対応始まったよ、との噂をとあるところで耳にしまして、…
知りませんでした、LibraryThing。
けれど興味津々。早速LibraryThingのサイトへ一緒にジャンプしてみましょう。
LibraryThing とは
今読んでいる本やあなたの持っている本を簡単に追加することができる、図書館並みの機能を兼ね備えたカタログです。また、同じような本を読んでいる人とつながることもできます。
タグとかブックマークとかの機能改善検討中につき、色々なサービス内容チェックしてみよう。
も1つはこちら。
インフォコム(吉野隆社長)は、自社開発パッケージソフト「InfoLib」を中核とした「電子図書館システム」と連動するWeb型図書館業務システム「Hello Library(仮称)」を開発し、今夏に発売する。
…インターネット上のさまざまな電子書籍や学術雑誌、学術論文などをほかのデータベースと相互活用させるため、国際標準規格の「Z39.50」や「SRU/SRW」「OAI-PMH」なども標準実装した。
asahi.com:インフォコム、Web対応の図書館業務システム、システム間連携が容易に - e-ビジネス情報(提供:BCN) - デジタル
国際標準規格を実装したりするところ、発売開始される夏頃にどんな全容見せてくれるのか注視したいです。
違った関心ごととしては、どの大学が導入するんだろ、ってこと。また、イニシャルやランニングコストは??
図書館系のネタはいつも出遅れ気味だけど、はてなでは図書館系ブログがとても充実していて勉強になるし居心地いい。:-)