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渦中のマイクロソフト、Live Search Booksは着々と一番手を追い上げ中

コロンビア大学はこのほど、マイクロソフトと共同で、同大学図書館が所蔵する資料のうち「大量の(a large number)」書籍をデジタル化することを発表しました。なお、デジタル化の対象となるのは著作権の切れた資料のみとなるそうです。デジタル化された書籍はマイクロソフトの"Live Search Books"を通じて利用可能だということです。

図書館に関する調査・研究のページ "Current Awareness Portal" - カレントアウェアネス-R : コロンビア大学がマイクロソフトと提携し、書籍のデジタル化に着手 by chojo

と云うことでコロンビア大学のプレスリリースを覘いて見る。

http://www.columbia.edu/cu/lweb/news/libraries/2008/2008-01-29.microsoft.html:image=http://www.columbia.edu/cu/lweb/img/assets/3818/banner.libnews.gif
Columbia University and Microsoft Corp. are collaborating on an initiative to digitize a large number of books from Columbia University Libraries and make them available to Internet users. With the support of the Open Content Alliance (OCA), publicly available print materials in Columbia Libraries will be scanned, digitized, and indexed to make them readily accessible through Live Search Books.

Columbia University Partners with Microsoft to Digitize Books

で、渦中*1の(笑)マイクロソフトLive Search Books*2を覘いて見ようと
http://books.live.comをクリックすると、
http://search.live.com/results.aspx?q=&scope=booksに飛ばされ、
「検索サービス」から「学術論文(英語)Beta」をクリックすると、やっとLive Search Academicと題するページに辿り着く。

http://search.live.com/results.aspx?q=&mkt=ja-JP&scope=academic&FORM=BCRE:image=http://academic.live.com/s/academic/academic-landing.gif#145668


書籍スキャンについては、ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)(一六七頁)で紹介されて初めて知った「bookscanner記」が僕のバイブルで、こちらで過去のマイクロソフトの取り組みについても言及されているので読み直す*3 *4


「bookscanner記」を知って以来、書籍スキャンについては僕の最大の関心事になってて、例えばこんなシーンを想像するとワクワクするようになっちゃった(笑)。

カリフォルニア大学構内のNorthern Regional Library Facilityでスタッフが書籍をスキャンしているところ。
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20158867-4,00.htm:image=http://japan.cnet.com/story_media/20158867/04.jpg
フォトレポート:インターネットアーカイブ創設者B・カール氏の書籍スキャンプロジェクト:ニュース - CNET Japan


そういやid:argさんのおススメ書籍*5を見て速攻アマゾンに発注し、読了したGoogleとの闘い―文化の多様性を守るためには、グーグルの書籍デジタル化に対して、フランスを代表としたヨーロッパがどんな想いでアメリカのネット企業が書籍スキャンするプロジェクトを見ているのか、とっても興味深く読むことができた。

…これはつまりGoogleGoogle以外の闘い、と言うことではなくて、「Googleとヨーロッパ」の闘いのことを書いているんだな、ということ。

つまるところアメリカ(英語)中心主義VSフランス及びヨーロッパ。

『Googleとの闘い-文化の多様性を守るために-』・・・Googleと、誰の闘い? - かたつむりは電子図書館の夢をみるか


書籍デジタル化については色々な立場の人がブログで言及してて、こんな詳細レポートを書かれているのに遭遇!

…University of Michiganを訪問し、Google Library Project担当者の方にお話をうかがうことができました。

HVUday: ミシガンのグーグル・ライブラリー・プロジェクト

現場を具体的に想像することができました。詳細レポートに感謝。


どうしても著作権の壁が弊害になるけれど、書籍がどんどんオープンにされて、梅田さん曰く、僕たちの子どもが成人する前には、こんなこと言ってたよねー、って云えるくらい今が懐かしくまた時代遅れになっているようになっていて欲しいな。

仕組みさえうまく作れば、スキャンされた数千万冊の本を巡ってネット上の「群衆の叡智」が自由に関与し、それらの本の間の関係付け、文脈付け、解説、再構成といった付加価値が積み上がっていく可能性も開ける。少なくとも英語圏では、そんな未来が十年後から二十年後、つまりいまの小学生や中学生が社会に出る頃には、おそらく現実のものとなっていることだろう。

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)(一五四頁)


おおっと…話がかなり横道?にそれてしまい、そのまま終わってしまいそうだった。。


マイクロソフトはヤフー買収をきっかけに、検索という市場を絶対制圧してやろうと本気で思ってるんですね…どうやらLive Searchをリニューアルするとのこと。新生Live Search Books期待していいのかな。:-)

Microsoftは2008年春、コード名を「Rome」という新しい「Live Search」のリリースを計画している。

マイクロソフト、新しい「Windows Live」「Live Search」のリリースを計画:マーケティング - CNET Japan

こうした巨人による超本気度がないと、きっとグーグルだけでは世の中の書籍スキャンは実現するのに相当時間がかかってしまうだろうから、この買収劇と検索エンジンの更なる技術改良と、書籍スキャンのスピードアップは、未来にとって大事なことなのかな、と思ったりしたのである。

最後は今回テーマから完全逸脱して〆るんだけど、今回のマイクロソフト買収ヤフー、id:dankogaiさんのこんなまとめに強く同感です。

この戦いは、最終的勝利者が出てはならない戦いなのだ。独占禁止法というのは、結局のところ最終勝利者が独裁者となるのを防ぐためにある。だとしたら、 Microsoftのように体力があるところが「勝つための」ではなく「負けないための」戦いを買って出たことは、だれより利用者にとって一番利益があるのではないだろうか。

404 Blog Not Found:私がMBYを支持する3つの理由


どっちが勝(買)った負けたじゃないんだね。

Google Book SearchもLive Search Booksも、どっちも頑張れ!:-)

*1:[http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20366420,00.htm:title=マイクロソフト、米ヤフーに総額446億ドルの買収提案:ニュース - CNET Japan]

*2:マイクロソフト社の書籍のデジタル化プロジェクト「MSN Book Search」は2005年10月に発表され、英国図書館をパートナーとし蔵書をスキャンしまくっている。その他、カリフォルニア大学、トロント大学、コーネル大学、米国獣医学博物館、ニューヨーク公共図書館等がマイクロソフト派とのこと。

*3:[http://d.hatena.ne.jp/bookscanner/20061025/p1:title= Digital Land Grab(デジタル版陣取り合戦) - bookscanner記]

*4:[http://d.hatena.ne.jp/bookscanner/20061101/p1:title= Microsoftの「やるき」とKirtasの「ちのり」 - bookscanner記]

*5:[http://d.hatena.ne.jp/arg/20080107/1199639484:title=2008-01-06(Sun): ウェブ関係のおススメ書籍『Googleとの闘い』『Webコミュニティでいちばん大切なこと』 - ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG) - ブログ版]