OpenIDまとめ

http://jp.techcrunch.com/archives/the-openid-train-steams-ahead-google-ibm-and-verisign-said-to-be-joining/:image=http://www.techcrunch.com/wp-content/openidlogo.jpg

OpenIDが順風満帆というのは早計だ。Google、Yahoo!、MySpaceといった大手企業は、今のところOpenIDを採用していない。
米国で盛り上がる"OpenID"


…約1年前、未だOpenIDについては評価をされつつも導入は様子見といった状況だった。


が、…


http://openid.yahoo.co.jp/:image=https://s.yimg.jp/images/login/openid/img/01/splash_illu.gif

ヤフーは1月30日、オープンな認証規格「OpenID」の発行サービスをベータ版として開始した。OpenIDを利用すれば外部サイトでもYahoo! JAPAN IDが利用できるようになると同時に、ウェブサービスの開発者はヤフーが抱える2000万ID以上のアクティブユーザーに向けたサービスの開発が可能となる。
ヤフー、「OpenID」発行サービスを開始:ニュース - CNET Japan

ヤフージャパンがOpenID発行サービスを開始したとのニュースに、日本のウェブ界隈は大騒ぎ。w

…ヤフーとその大体2億5000万人分のユーザーIDが正式にこの軍勢に加わった。

有効なOpenIDアカウント件数は今日時点でおよそ1億2000万件。ヤフー1社が動いただけで、それが一挙に3倍に膨れ上がる計算となる。
TechCrunch Japanese アーカイブ » ヤフーがOpenID対応を発表、本プロジェクトの大勝利


米Yahooに追随する形ではあるが、じゃぁこの話題にグーグルが加わったらどんな騒ぎになるか想像できるだろうか。

グーグルは、今は未だブログサービスBloggerの新機能テスト運用プログラム「Blogger in Draft」でコメント入力画面のみでOpenIDのサポートをしているだけだが、グーグルのサービス全般にOpenIDが採用される日は近いとの憶測もあるようで…

http://bloggerindraft.blogspot.com/2007/11/new-feature-openid-commenting.html:image=http://bp0.blogger.com/_pyY2VJCCYsE/R0yVMRk5ScI/AAAAAAAAAKQ/dnl_7OStauw/s400/lj-openid.png

グーグルが人気ブログプラットフォームBloggerの新機能テスト運用プログラム「Blogger in Draft」でコメント入力画面にOpenIDのサポートを始めた。

Bloggerは第1歩に過ぎなくて、もっと幅広くOpenIDに対応してくれるとしたら?…
TechCrunch Japanese アーカイブ グーグルがOpenIDによるログイン認証をBloggerで試験導入

GoogleIBMVerisignOpenID財団に参加するため、財団側と最終的な詰めに入っているという。…

Googleは昨年末からBloggerプラットフォームでOpenIDをテストしていた。しかし今回の動きはそれよりずっと広範囲にわたり、Googleのサービス全般にOpenIDが採用されるものとされる。

OpenID はもともと以前LiveJournalにいたBrad Fitzpatrickによって開発された。彼は今、Googleに移っているので、おそらく内部から強くプッシュしたのだろう。もしBradが Googleを陣営に引きこむことができたのなら、OpenIDの将来はバラ色だ。
TechCrunch Japanese アーカイブ » OpenID運動、勢いづく―Google、IBM、Verisignが参加か?


…更にはウィキペディアやファイアーフォックスマイクロソフトまでOpenID対応を表明。確かDiggも。

WikipediaやFirefox3.0がOpenIDに対応するとそれぞれの開発元から発表されている他、マイクロソフトなどもOpenID対応製品を開発すると表明している。
OpenID - Wikipedia


Web2.0気流に乗り遅れまいと、各社OpenIDバブル状態。w
…ん?…マイクロソフトまで?Passportはどうなる??

以前、マイクロソフトが同じコンセプトでPassportというサービスを実施した。Passport対応のサイトでは同じID、PWでログインできるようにするというものだった。コンセプトは良かったが広まらなかった。その原因は、マイクロソフトがID、PWを管理することに抵抗があったこと、 Passportはサイト運営者にとって有償のサービスだったこと(ユーザーは無料)、Passport対応してもサイト運営者にとって期待したほどユーザーが集まらず費用対効果が合わなかったためだ。
Yahoo! JAPANのOpenID|Sea Change


こうした特定企業による囲い込み戦略はもはや通用しなくなったウェブ時代。

ヤフー発表の翌日、ngi media(当時はネットエイジ)が2006年にスタートさせた共通ID「Saaf ID」が終了するというニュースは、こうしたアイデンティティ戦略の明暗を象徴する出来事だろう。

ヤフーが「OpenID」をサポートし、共通IDという仕組みに対する注目が高まっている。しかしすべての規格が好調というわけではないようだ。ngi mediaの運営する共通ID「Saaf ID」が、2008年3月16日をもってサービスを終了することがわかった。
共通IDサービス「Saaf ID」が3月に終了、一部対応サイトも運営停止:ニュース - CNET Japan


さて、では、一体OpenIDとはなんぞや??
どうやらこれから先OpenIDは避けて通れないかも、ということで一緒に理解を深めましょう。

OpenIDとは

OpenIDとは、様々なサービスで共通して使用できるURL形式のID(アカウント)です。通常、サービスごとに別々のアカウントを取得したり、ログインするために別々のIDやパスワードを入力する必要がありますが、OpenIDは様々なサービスで共通の認証の仕組みとして、同じIDでログインすることができます。
http://www.hatena.ne.jp/info/openid/:image=http://www.hatena.ne.jp/images/info/openid_overview.gif
はてなでOpenID


そう、はてなユーザの方はご承知の通り?、はてなは既にOpenID導入済み。
はてなスターOpenIDで利用可能☆


このOpenIDシックス・アパートのブラッド・フィッツパトリックが発案した技術で、2005年にギークの意見交換の場(IIW)で紹介され、その後技術者たちがアイデアを持ち寄って出来上がってきたものとのこと。

OpenID自体は2005年の秋にInternet Identity Workshop(IIW)というアイデンティティ系ギークの意見交換の場で紹介された技術である。発明したのはSix Apart社チーフ・アーキテクトのBrad Fitzpatrick氏。IIWで発表されてから、VeriSign、JanRain、Sxip Identity、NetMesh、Cordance Corporationなどの技術者たちが技術やアイデアを持ち寄り、OpenIDの名のもと、「URL」をIDとして利用する認証プロトコル仕様の標準化を進めた。
OpenIDが熱狂的に受け入れられる理由 − @IT


例えばこんなギーク。デビッド・リコードン、前出ブラッド・フィッツパトリックとOpenIDに関する活動を始め、現在はOpenIDファウンデーションの副会長。今未だ21歳?!素敵だ!;-)

http://www.atmarkit.co.jp/news/200707/19/openid.html:image=http://www.atmarkit.co.jp/news/200707/19/openid02.jpg
デビッド・リコードン氏。LiveJournal創設者のブラッド・フィッツパトリック氏と、2005年前半からシックス・アパートOpenIDに関する活動を始める。現在はOpenIDファウンデーションの副会長。2006年5月に米ベリサインに入社し、イノベーショングループプロダクトマネージャーを務める。新技術による新規事業の研究・開発をするかたわら、OpenIDの開発者コミュニティにも深く関わるなどオープンソース関連の活動を続ける。1986年生まれの20才。プログラミングは独学。趣味はスキューバダイビング。
「OpenIDはメアド同様に複数使い分けてもいい」、OpenID提唱者 − @IT


相変わらず日々新しいウェブサービスが続々登場するけど、多くは無料利用と引き換えにユーザ登録を求めてくる(オープンアーカイブ然り)。そのユーザ登録が億劫に感じる人は少なくないだろう。
OpenID化が進めば、こうした煩わしさが排除されるというのだ。当然、サービス提供側にもメリットあり。

YAHOO!のOpenIDサポートでどうWEBが変わるか

YAHOO!のような超メジャーサイトのIDとパスワード一つで様々なサイトにログインできるという事は、必然的にOpenID対応サイトは爆発的に増えます。そうなる事によって、OpenIDに対応していないサービスでのユーザーの囲い込みは困難になると予想されます。人間は便利になればなるほど以前は普通のようにしていた習慣をしなくなる傾向があります。そうなることによって、ちょっと試したいだけの場合にわざわざアカウントを作るという作業が億劫になるということです。
OpenID対応が必須になる時代はくるか? : WEBデザイン&AJAX

既にOpenIDを利用した方からも好意的なコメントが上がっており、今回ヤフーによる導入で興味を抱いた方はお試ししてみては如何だろう。

利用するサービスにパスワードなどを保存せずに Open ID を利用してログインできますので、安心してサービスを利用することができそうです。
Going My Way: Blogger in draft で利用できる Open ID を利用して自分のドメインの URL で Open ID を利用する方法


そして…オープンアーカイブも今年中にはOpenIDで利用できるよう進める方向です。w
(約1ヶ月前に打合せ済。但し他に優先事項多く導入予定は未定)

オープンなIDで、論文をオープンに、をスローガンに?(笑)


2008年はどうやらOpenID元年となりそうですね。:-)