Google x.0

Googleの戦略がシフトしてきた気がします。今日はそんなGoogleを勝手にヴァージョン付け。


検索エンジンの開発に、儲けの仕組みとして広告事業を乗っけたのがGoogle 1.0だとすれば、GmailGoogle Earthといった無料のウェブサービス開発をリリースしはじめて、ついにはMicrosoftの領域まで浸食しはじめたdocs等をGoogle 2.0と言おうか。


日々出現するベンチャー企業は、Googleに買収されるのを目的とするかのようにウェブサービスを開発しまくり、諦めてもYahooやMicrosoftがあるからと頑張る光景がいつまで続くのだろう。サービス料金はタダが当たり前のウェブ社会だから、源泉は企業からの広告料。けれど掻き集め方はGoogle以外は広告1.0だよね…限界ある。ファンドからの資金も限られているし、一気に爆発はなかなか難しい。


Google 2.0にはリビジョンが存在するかのような小変化を感じるのが、次ぎなるステージへの原動力になっている気がする。
Google MapsをHackされ、Hackされた心地よさをAPI公開というお礼で流行を創出したのがGoogle 2.5で、これまた他社も追随。


コンシューマには無料で使って貰い、ロングテールから広告料を掻き集め、ベンチャーには技術情報をオープンにして…さて次は?


昨年のYouTube買収でGoogle 2.xの最後を締め、今、新たなターゲットはモバイルとSNS
速報:Google、「Android」と「Open Handset Alliance」発表

いや、GoogleSNS自体にはあまり興味がないと思う。多分、自社新サービスをリリースして既存ユーザに利用してもらい、MySpaceあたりを買収して今迄通りただただその分野でのシェアを確保するだけで、これまでの脅威同様、Facebookが何?どーぞ、みたいなスタンスで、より高い視点でインターネットを眺めている気がする。


そう、だからGoogle 3.0ってのはモバイルだよね。AppleiPhoneできっときっと世界を制覇し、日本のキャリアもついには価格競争で淘汰され、噂のgPhoneが世間を席巻し、モバイルといえばGoogle。これが数年内の図式を想定して、Google 2.5の風呂敷を広げてバージョンアップしてきた感じがする。


今から(未だ!)3年ちょい前の2004年8月上場で、Googleの株価は終値108.31ドルだった。今、Google株はその約7倍。米国の上場企業で5位。
もう分かるよね。きっと数年内に1位間違いなし。


世間はWeb 2.0の次、Web 3.0とは一体どんな世界だろう、とか、Googleを脅かすのはどんなベンチャーだろう、それとも司法省?なんて騒ぐけど、どれもない。もうウェブの世界はGoogleで終わり。


コーリン・クラークは産業が1.0から3.0にシフトすると示したけど、今の世の中は4.0に行き詰まっているから3.0の範囲内でNO1は?追い越すのは?と議論する。


あ。僕も産業4.0は想像つかないからね(笑)。
でも、「宇宙」がキーワードかな。きっと。多分。違うかも知れないけど(笑)。


関心あるのはGoogle 4.0。今の技術力をどれだけ磨き、プライバシーや著作権を乗り切って、次ぎは何を開拓するんだろう。今からとっても楽しみ。