100ドルPC


開発途上国の子供たちに低価格のPCを提供するという「One Laptop Per Child(OLPC:すべての子どもにラップトップを)」をご存知だろうか。
OLPCプロジェクトは、MITのMedia Labを設立したNicholas Negroponte氏が2005年に発表したもので、インド•中国•ブラジル•ナイジェリアといった国々の大勢の子供たちに、学習のためのツールとしてPCを提供することを目標に掲げている。


プロトタイプのデモが紹介されているので、こちらをご覧頂きたい。


今は、インターネットにさえつながるパソコンがあれば、無料のサービスを利用し、様々な情報にアクセスできる。僕が小さな頃(大学生の頃ですら!)は考えられなかった状況だ。


ただ、インターネットにつながるパソコンさえあれば、という大前提。
発展途上国で学ぶ意欲の強い子どもたちは、パソコンどころか、本や文房具すらままならない。


でも、こうしたデジタルデバイド(情報格差)が取り除かれようと、一歩いっぽ前進していくのは、ゆっくりとした歩幅だが大変嬉しい話題だと思う。


そんなOLPC、こんな話題で盛り上がっている。

BBCの報道によると、OLPCの市販が計画されているとのことです (ITmedia記事 100ドルPC、「2台で399ドル、1台は寄付」を条件に米国で一般販売へ)。販売のスタイルは、以前に言われていた「2台分の価格を負担して 1台のマシンを手に入れる(give one, get one)」というもので、現時点では$399の売価を想定しているそうです。

OLPC「2台買って1台は寄付」形式での市販を検討


もし現実的に上述の形式で市販が実現されれば、是非寄付行為に参加したいと思う。


そして、いつの日かOLPCを手にして学んだ彼ら彼女らが、高等教育のレベルにいきついて学術論文を無料で思いっきり購読し、新しい研究やサービスを次世代に残してくれたらと切に願う。


iPhoneiPod Touchもいいが、こうした社会的貢献度の高いイノベーションには興奮せずにいられない。